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外貨に関する基礎知識

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外貨についての知識を身につけよう!

通貨とは?

・私たちが日ごろ使っているお金には、「商品やサービスの価値を表す」「価値を保存する」「流通して商品やサービスと交換する」という3つの機能があります。

このうち、特に「流通・交換機能」を強調する場合に「通貨」という言葉が使われています。


・日本国内でモノを売買する際には「」という通貨が使用されます。


・江戸時代などに使用されていた通貨の中には、金の小判などのように、通貨自体に貴金属としての価値があるものもありましたが、今の日本で一般的に「円」として使われている紙幣・硬貨に関しては、通貨そのものに価値が認められているわけではありません。日本の「円」は、日本という国の信用を背景として流通している通貨です。

外貨とは?

・日本以外の国の通貨のことを「外貨」といいます。


外貨も日本の通貨と同じ仕組みで発行・運用されています。


・国際的な貿易取引に使用される(信用力のある)通貨は、アメリカの米ドルやEU諸国のユーロなどに限定されています。


・貿易取引に使用されるだけでなく、信用力が高く市場規模のある通貨のことを「主要通貨」といいます。


主要通貨は具体的に、アメリカの米ドル、EU諸国のユーロ、日本の円、イギリスの英ポンド、オーストラリアの豪ドル、カナダのカナダドルなどが扱われています。

世界の通貨流通量は「米ドル」が最も多く占めている!

・世界の通貨流通量のうち、全体の4割以上を米ドルが占めています。このような国際通貨の中でも中心的な役割を果たしている通貨を「基軸通貨」といいます。
・今後も米ドルが引き続き基軸通貨として、多くの流通量を占めていくと予想されています。

ここまでを問題形式で復習してみよう!

第1問 次の説明について、空欄に入る正しい語句を次のうちから選んでください。

~問題文1~
お金には、「商品やサービスの価値を表す」「価値を保存する」「流通して商品やサービスと交換する」という3つの機能があり、特に「流通・交換機能」を強調する場合に「①」という言葉が使われます。

~語句~
ア.円貨/イ.外貨/ウ.通貨

 
第2問 次の説明が正しいか否かを答えてください。

~問題文1~
日本以外の国の通貨のことを「外貨」といいます。

~問題文2~
国際的な貿易取引に使用される(信用力のある)通貨は、「アメリカの米ドル」や「EU諸国のユーロ」などに限定されています。

~問題文3~
貿易取引に使用されるだけではなく、信用力が高く市場規模のある通貨のことを「重要通貨」といいます。

~問題文4~
主要通貨は「アメリカの米ドル」「EU諸国のユーロ」「日本の円」「イギリスの英ポンド」「オーストラリアの豪ドル」「カナダのカナダドル」などがあります。

 
第3問 次の説明について、空欄に入る正しい語句を次のうちから選んでください。

~問題文1~
国際通貨の中で中心的な役割を果たしている通貨を「①」といいます。

~語句~
ア.基本通貨/イ.基準通貨/ウ.基軸通貨

~問題文2~
世界の通貨流通量のうち、全体の4割以上を「②」が占めています。

~語句~
ア.豪ドル/イ.米ドル/ウ.カナダドル

為替取引について知ろう!

為替とは?

・離れた場所にいる者同士で、現金を直接輸送することなく、安全でスピーディに資金移動させる方法を「為替」といいます。


・為替には振込や口座振替のように、国内の金融機関同士で資金のやりとりを行う「内国為替」と、異なる国同士で資金をやりとりする「外国為替」があります。


・外国為替は、決済に用いる通貨が円以外の他国通貨の場合、円と決済通貨を交換することが必要です。


・海外旅行に出かける時、円を旅行先の通貨に両替することも外国為替取引の一種です。

外国為替市場とは?

・外国為替取引が行われる市場。証券取引所のような具体的な場所はなく、世界各国のあらゆる場所で売り手と買い手が取引を行います。


・外国為替市場は、「目には見えないネットワーク上の市場」ともいわれます。


・市場には、銀行間の取引が行われる「インターバンク市場」と、銀行と顧客の間で取引が行われる「対顧客市場」があり、通常「外国為替市場」というと、インターバンク市場のことをさします。


・外国為替市場は、特に取引が集中する都市の名前をとって「ニューヨーク外国為替市場」「ロンドン外国為替市場」「東京外国為替市場」などと呼ばれており、時間の経過とともに取引の中心が移っていくことから、「眠らない市場」ともいわれています。


・日本銀行では、「東京市場でどのくらい為替が変動したか」という情報を提供するため、取引市場を便宜上9時~17時と定め、1日の始値・終値・高値・安値を毎日発表しています。

為替レートとは?

・ある国の通貨を別の国の通貨と交換するときの比率を「為替レート」(為替相場)といいます。


・為替レートは、一般的に外国通貨1に対して自国通貨がいくらかを示す自国通貨建てで表示されます。


・為替レートが1米ドル=100円の場合、1米ドルを100円で購入できるという意味を示します。


・外国為替市場は世界中で行われているため、「為替レート」も24時間変動しています。


・金融商品の中でも購入や売却等の取引を外貨で行うのが「外貨建金融商品」です。
・外貨建金融商品の取引で用いる為替レートは、銀行間のインターバンク市場で取引されている相場を基準に定められます。


外貨建金融商品の売買では、円と外貨を交換する際に為替手数料がかかり、各金融機関は、この手数料を加味して「TTS」「TTB」「TTM」の3つの為替レートを定めています。

TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate)…対顧客電信売相場:銀行からみて、お客さまに外貨を売る為替レート
TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)…対顧客電信買相場:銀行からみて、お客さまから外貨を買う為替レート
TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)…対顧客電信仲値相場:手数料を加味しない為替レート

クロスレートとは?

・為替レートは2つの通貨間で定められるが、すべての通貨間でレートを決めるのは難しいため、取引量が最も多い「米ドル」を基準とし、各通貨の対米ドルレートを組み合わせて為替レートを決定します。この方法により定めた為替レートを「クロスレート」といいます。
・たとえば1米ドル=100円、1米ドル=1.5豪ドルの場合、1.5豪ドル=100円となります。これを1豪ドルあたりに計算しなおすと、1豪ドル=66.66円(100÷1.5)となります。

円高と円安について知ろう!

円高とは、過去のある時点と比較して、日本円の価値が他通貨よりも高くなることをいい、円高になると、一定額の円でより多くの他通貨と交換できるようになります。


円安とは、過去のある時点と比較して、日本円の価値が他通貨よりも低くなることをいい、円安になると、一定額の円で交換できる他通貨の額が低くなります。


・1米ドル=100円だった為替レートが、1米ドル=80円になった場合は円高が進行したことになります。


・1米ドル=100円だった為替レートが、1米ドル=120円になった場合は円安が進行したことになります。

為替レートの表示が「外国通貨1に対して自国通貨いくら」で表示されるため、レートの数値の増減と円高・円安の方向が逆になっています。


・一般的に円高になると、外国製品を安く買うことができるため、食品や日用品などの物価が下がります。企業活動の影響として、原材料を海外から購入している企業のコストが低下し、収益増加の要因になります。一方、輸出型企業は海外市場での価格が上昇して商品が売れにくくなり、収益減少の要因になります。


・一般的に円安になると、輸出企業では収益増加の要因、輸入企業では収益減少の圧力となりえます。


円高による国民生活への影響…輸入品の価格が下がる/光熱費が下がる(エネルギー資源の価格の低下)/国内の物価が全体的に下がる。


円高による企業活動への影響…原材料から製品まで輸入品の価格が低下し、輸入企業が増益基調になる/国際的な競争力が低下し、輸出企業の収益減少の圧力となる。


円高による投資への影響…個人投資やM&Aなどの海外投資が増加する/外貨建金融商品の収益が減少する。


円安による国民生活への影響…輸入品の価格が上がる/原油価格が上がり、ガソリン・灯油・電気・ガス代が全体的に上がる/インフレリスクが高まる。


円安による企業活動への影響…輸出企業の売り上げが増加し、生産増加にともなって雇用環境の改善が期待できる/輸入企業はコストアップとなり収益減少の圧力となる。


円安による投資への影響…日本株に対する海外からの投資やM&Aが増加する/外貨建金融商品の収益が増加する。

為替相場の変動要因について知ろう!

・国の経済状況を示す基礎的な条件を「ファンダメンタルズ」といいます。


・ファンダメンタルズは通貨の需要と供給のバランスに影響して、長期的な為替の変動要因となります。


・ファンダメンタルズの他、為替相場は各国の政治、経済状況や地政学リスク(戦争や紛争など)などによっても影響を受けます。

貿易収支が黒字になると円はどうなる?

・たとえば、日本の企業がアメリカに製品を輸出して代金を米ドルで受け取ると、その企業は受け取った米ドルを日本円と交換する必要が出てきます。代金を円で受け取った場合も、相手が前もって米ドルと日本円を交換していたことになります。逆に、日本の企業がアメリカから製品を輸入して代金を米ドルで支払うためには、持っている円を米ドルと交換しなくてはなりません。輸入と輸出のバランスにおいて日本の貿易収支が黒字基調の場合は、円に対する需要が高まり、円高になる傾向があります。

貿易収支黒字→「円高傾向」

景気が良くなると円はどうなる?

国内景気がよくなると、日本企業の株価が上昇するという期待が高まります。そうすると海外投資家が日本へ投資するために日本円の需要が高まり、円高になる傾向があります。一方、国内景気が後退すると投資対象としての魅力が低下し、日本円の需要が低下して円安になる傾向があります。

国内景気よくなる→「円高傾向」。国内景気悪くなる→「円安傾向」

金利が変動すると円はどう動く?

日本の金利に比べて外国の金利が高くなると、日本で運用するよりも金利の高い国で運用した方が多くの利息を得られるため、日本の金融商品から外国の金融商品へ資金がシフトします。その際に日本円が売られるため円安になる傾向があります。日本の金利が外国に比べて高い場合は、日本に資金がシフトして円高になる傾向があります。

日本の金利に比べて外国金利高くなる→「円安傾向」。日本の金利のほうが高くなる→「円高傾向」

物価が変動すると円はどう動く?

・一般的に、物価が上昇すると円安が進みやすくなり、物価が下落すると円高が進みやすくなります。これは、「2国間の為替レートは、各国通貨の購買力が等しくなるように決定される」という「購買力平価説」に基づいています。これは、物価が上昇すると、それまでと同じ金額で買える分が少なくなって通貨の価値が下がるため、それを各国間で調整するために通貨安になるという考え方です。

物価が上昇→「円安傾向」。物価が下落→「円高傾向」

為替リスクについて知ろう!

為替リスクとは?

・為替リスクとは、為替相場の変動によって、保有する外貨建資産を円に換算した額が変化して、損失や利益が生じる不確実性のことをいいます。外貨での金額が確定していても、為替相場の変動により円に換算した額が増えることもあれば、逆に減ることもあります

外貨建生命保険の場合、契約時よりも円高になっていると注意!

・外貨建生命保険の場合、お客さまが保険料を払い込むときよりも、保険金や解約返戻金を受け取るときに円高になっていると、円に換算した払込保険料の総額を下回る可能性があります。

為替差損と為替差益、読み方似てるので気をつけよう!

・たとえば、円をドルに両替し、しばらくし保有した後に円に戻す際、為替相場が変動するとプラス(為替差益)が出ることもマイナス(為替差損)が出ることもあります。

差損はマイナス、差益はプラスとおぼえよう!

ここまでを問題形式で復習してみよう!

第1問 次の説明が正しいか否かを答えてください。

~問題文1~
離れた場所にいる者同士で、現金を直接輸送することなく、安全でスピーディに資金移動させる方法を「為替」といいます。

~問題文2~
為替には、振込みや口座振替のように、国内の金融機関同士で資金のやりとりを行う「内国為替」と、異なる国同士で資金のやり取りを行う「外国為替」があります。

~問題文3~
内国為替の取引には、日本の通貨である円を利用します。また外国為替の場合は決済に用いる通貨が円以外の他国通貨の場合に、円と決済通貨を交換することが必要です。

~問題文4~
海外旅行に出かけるときに、円を旅行先の通貨に両替することは「外国為替取引」に含まれません。

~問題文5~
市場には、銀行間の取引が行われるインターバンク市場と、銀行と顧客の間で取引が行われる対顧客市場があり、通常「外国為替市場」というと、対顧客市場のことをさします。

~問題文6~
外国為替市場は、特に取引が集中する都市の名前をとって「ニューヨーク外国為替市場」「ロンドン外国為替市場」「東京外国為替市場」などと呼ばれていますが、証券取引所のような具体的な場所があるわけでなく、世界各国のあらゆる場所で売り手と買い手が取引を行うので、目には見えないネットワーク上の市場といわれています。

~問題文7~
日本銀行では、「東京市場でどのくらい為替が変動したか」という情報を提供するため、取引市場を便宜上9時~17時と定め、1日の始値・終値・高値・安値を毎日発表しています。

~問題文8~
ある国の通貨を別の国の通貨と交換するときの比率を「為替レート」(為替相場)といいます。一般的に自国通貨1に対して外国通貨がいくらかを示す外国通貨建てで表示します。

~問題文9~
「為替レート」は、銀行間のインターバンク市場で取引されている相場を基準に定められています。

~問題文10~
外貨建金融商品は、購入や売却等の取引を外貨で行うため、売買にあたっては、円と外貨を交換する際に為替手数料がかかります。

~問題文11~
TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate:対顧客電信買相場)とは、お客さまからみて、銀行から外貨を買う為替レートです。

~問題文12~
TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate:対顧客電信売相場)とは、銀行からみて、お客さまに外貨を売る為替レートです。

~問題文13~
TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate:対顧客電信仲値相場)とは、手数料を加味しない為替レートです。

~問題文14~
為替レートは2つの通貨間で定められますが、すべての通貨間でレートを決めるのは難しいため、取引量が最も多い「米ドル」を基準とし、各通貨の「対米ドルレート」を組み合わせて為替レートを決定します。この方法により定めた為替レートを「クロスレート」といいます。

~問題文15~
過去のある時点と比較して、日本円の価値が他通貨よりも高くなることを「円高」といい、日本円の価値が他通貨よりも低くなることを「円安」といいます。

~問題文16~
円高になると一定額の円でより多くの他通貨と交換できるようになり、円安になると一定額の円で交換できる他通貨の額が少なくなります。

~問題文17~
円高による国民生活に与える影響として、輸入品の価格が下がる、光熱費が下がる、国内の物価が全体的に下がる傾向があります。

~問題文18~
円高による企業活動への影響として、原材料から製品までの輸入品の価格が低下し、輸入企業が増益基調になります。また国際的な競争力が低下し、輸出企業の収益減少の圧力となります。

~問題文19~
円高による投資への影響として、個人投資やM&Aなどの海外投資が増加します。また外貨建金融商品の収益が減少します。

~問題文20~
円安による国民生活に与える影響として、インフレリスクが下がる傾向が考えられます。

~問題文21~
たとえば、以前1米ドル=100円だった為替レートが、1米ドル=80円になった場合は、「円安」が進行したことを示しています。逆に1米ドル=120円になった場合は、「円高」が進行したことを示しています。

~問題文22~
円高・円安の見方として、為替レートの表示が「外国通貨1に対して自国通貨いくら」で表示されるため、レートの数値の増減と円高・円安の方向が逆になっていることに注意しなければなりません。

~問題文23~
円安が企業活動へ与える影響の1つとして、輸出企業の売り上げが増加し、生産増加にともなって雇用環境の改善が期待できます。逆に輸入企業はコストアップとなり、収益減少の圧力となります。

~問題文24~
円安が投資に与える影響として、日本株に対する海外からの投資やM&Aが増加することが考えられます。また外貨建金融商品の収益が増加することが考えられます。

~問題文25~
国の経済状況を示す基礎的な条件を、「ファンダメンタルズ」といい、「ファンダメンタルズ」は通貨の需要と供給のバランスに影響して、長期的な為替の変動要因となります。

~問題文26~
「ファンダメンタルズ」の他、為替相場は各国の政治、経済状況や地政学リスク(戦争や紛争など)などによっても影響を受けます。

~問題文27~
輸出と輸入のバランスにおいて日本の貿易収支が黒字基調の場合は、円に対する需要が下がり、円安になる傾向があります。

~問題文28~
物価が上昇すると円安が進みやすくなり、物価が下落すると円高が進みやすくなります。これは「2国間の為替レートは、各国通貨の購買力が等しくなるように決定される」という「購買力平価説」に基づいています。

~問題文29~
日本の金利に比べて外国の金利が高くなると、金利の高い国で運用したほうが多くの利息を得られるため、日本の金融商品から外国の金融商品へ資金がシフトし、日本円が売られるため円安になる傾向があります。日本の金利が外国に比べて高い場合は、日本に資金がシフトして円高になる傾向があります。

~問題文30~
国内景気がよくなると、海外投資家が日本へ投資をするために日本円の需要が高まり、円高になる傾向があります。一方、国内景気が後退すると投資対象としての魅力が低下し、日本円の需要が低下して円安になる傾向があります。

~問題文31~
為替リスクとは、為替相場の変動によって、保有する外貨建資産を円に換算した額が変化して、損失や利益が生じる不確実性のことをいいます。外貨で金額が確定していても、為替相場の変動により円に換算した金額が増えることもあれば、逆に減ることもあります。

~問題文32~
外貨建生命保険の場合、お客さまが保険料を払い込むときよりも、保険金や解約返戻金を受け取るときに円高になっていると、円に換算した払込保険料の総額を下回る可能性があります。

~問題文33~
たとえば、円をドルに両替し、しばらく保有した後に円に戻す際、為替相場が変動するとプラス(為替差益)が出ることもマイナス(為替差損)が出ることもあります。

>>第2章 外貨建生命保険販売の背景

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